幼なじみは年の差7歳


「……フッて悪かった。
もっとちゃんと話し合うべきだったな」


冬馬兄ちゃんは私を抱き締めながら言う。

私は笑いながら「冬馬兄ちゃんのせいだ」なんて言ってみる。

冬馬兄ちゃんは困ったような顔したけれど、でも言う。


「だから……責任取らせて?」


優しい瞳(め)、甘えたような口調。

冬馬兄ちゃんを初めて「可愛い」と思った瞬間だった。


「ほんとは美和がハタチになるまで待つつもりだったんだけどなぁ」


苦笑する冬馬兄ちゃんを見つめ、私はそっとキスをした。



「私はもう大人だから」
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