幼なじみは年の差7歳


その後も良明くんは休み時間のたびに来て、私は麻実ちゃんに「好きな人は誰なのか」を聞けないでいた。


体育の時間にようやく二人で話すことが出来た。
私はまだ傷があるからと見学。

麻実ちゃんは「生理痛がヒドイ」と嘘を言って見学だ。


「サボりダメなんだー」

「たまには女の武器使わなきゃ損じゃん」


そんな感じで私たちは笑っていた。



体育館の隅、クラスの子たちを見つめながら話をする。


「それで?好きな人って誰なの?」

麻実ちゃんが好きになった人。

誰なのか全く想像がつかなかった。



「美和がよーく知ってる人」


……。


それって……。
< 139 / 231 >

この作品をシェア

pagetop