幼なじみは年の差7歳
その後も良明くんは休み時間のたびに来て、私は麻実ちゃんに「好きな人は誰なのか」を聞けないでいた。
体育の時間にようやく二人で話すことが出来た。
私はまだ傷があるからと見学。
麻実ちゃんは「生理痛がヒドイ」と嘘を言って見学だ。
「サボりダメなんだー」
「たまには女の武器使わなきゃ損じゃん」
そんな感じで私たちは笑っていた。
体育館の隅、クラスの子たちを見つめながら話をする。
「それで?好きな人って誰なの?」
麻実ちゃんが好きになった人。
誰なのか全く想像がつかなかった。
「美和がよーく知ってる人」
……。
それって……。