幼なじみは年の差7歳
良明くんが出ていってすぐに麻実ちゃんが呟いた。
「遊んでそうな奴だね」
「そ、だね」
「で?付き合うの?」
ご飯を口に運びながら聞いてくる麻実ちゃん。
「わかんない」と言うのが本音だ。
見た目は悪そうだが、話せば明るくて人の良さそうな良明くん。
あ、名前の通りだ。
「でも美和は冬馬さんが好きなんでしょ?」
「うん。でも……」
でも、冬馬兄ちゃんは私のことなんか全然相手にしてくれない。
それだったら私のこと「好き」って言ってくれる人の傍の方が……。
その人の傍の方が、幸せなのかも。
そう思っちゃうよ。