幼なじみは年の差7歳
私は、
「……ご飯食べてその後カラオケ行って、“好き”って言っちゃった」
その顔からは後悔が伺える。
「告白はしない」と言っていた麻実ちゃんが告白した。
だから今日は良明くん、クラスに来ないんだ。
「カラオケしてる時に、ちょっと喧嘩みたくなってさ、そこであいつに言われたのよ、“嫌な女だな”って。
まぁいつも言われてたんだけど、二人きりの時だったし、なーんかね……泣いちゃった」
いつも元気で、強くて明るい麻実ちゃんが泣いた……。
私が変な計画なんて立てたからだ。
「あ、あの……ごめんね?私のせいで」
「ほんと、美和のせい。責任取って」
少し怒ったような顔に戸惑うと、麻実ちゃんはふっと笑う。
「まぁ、気持ち伝えて良かったと思ってるよ?
だから気にしないで。
でももう余計なことしないでね」
麻実ちゃんはいつもと同じように笑う。
それにほっとすると、麻実ちゃんは言葉を続けた。
「まぁ、アイスでも奢ってもらおうかな。
もちろん共犯の冬馬さんにもね」
ニヤリと笑い、私を見つめる。