幼なじみは年の差7歳
私は、


「……ご飯食べてその後カラオケ行って、“好き”って言っちゃった」


その顔からは後悔が伺える。


「告白はしない」と言っていた麻実ちゃんが告白した。

だから今日は良明くん、クラスに来ないんだ。



「カラオケしてる時に、ちょっと喧嘩みたくなってさ、そこであいつに言われたのよ、“嫌な女だな”って。

まぁいつも言われてたんだけど、二人きりの時だったし、なーんかね……泣いちゃった」


いつも元気で、強くて明るい麻実ちゃんが泣いた……。

私が変な計画なんて立てたからだ。


「あ、あの……ごめんね?私のせいで」

「ほんと、美和のせい。責任取って」


少し怒ったような顔に戸惑うと、麻実ちゃんはふっと笑う。


「まぁ、気持ち伝えて良かったと思ってるよ?
だから気にしないで。

でももう余計なことしないでね」



麻実ちゃんはいつもと同じように笑う。


それにほっとすると、麻実ちゃんは言葉を続けた。


「まぁ、アイスでも奢ってもらおうかな。
もちろん共犯の冬馬さんにもね」


ニヤリと笑い、私を見つめる。
< 151 / 231 >

この作品をシェア

pagetop