幼なじみは年の差７歳

いつの間にかおにぎりを持つ手が止まっていた。

どう応えればいいのか、私にはわからなかったから。

「遊んでそうな男はやめといた方がいいんじゃない？
いきなりセックス求められたら、あんた絶対処女あげちゃうでしょ」

小声で話す麻実ちゃんは意地悪そうに笑う。


「処女捨てるなら好きな人とね？
その方が後悔しないから」


「……麻実ちゃんってもう経験あるの？」


セックスに対して少しだけ興味があった。それに麻実ちゃんはもう経験がありそうだ。だから静かに聞いてみる。

麻実ちゃんの言う通り、私はまだ処女だから……。



「ないない。でも好きな人とーって言うのは私の気持ちそのものだから。
だから美和にも後悔してもらいたくないの」


ね？と微笑む麻実ちゃんは、私よりもずっと大人に見えた。