幼なじみは年の差7歳
……。
「そっか。良かったな」
私の部屋に来た冬馬兄ちゃんに今日のことを話すと、麻実ちゃんと同じように笑った。
兄妹だと知ってから、時々「二人は似てるなぁ」と感じることがある。
父親は違くてもやっぱり兄妹なんだなぁ。
私は一人っ子だから、時々二人が羨ましく感じる。
頻繁に会ったりはないみたいだけど、でも羨ましい。
「じゃあ俺、そろそろ帰るよ」
「え、もう?もう少し居たら?」
さっき来たばかりなのに、すぐ帰るなんて。
なんだか、私ばっかり話して悪かったな。
「あんまり長居すると犯したくなるから。
なんてね。ちょっと美和の顔見たくなっただけだから」
冬馬兄ちゃんの言葉に戸惑いながらも笑う。
「じゃあまた」
そう言っておでこにキスする冬馬兄ちゃん。
私の髪の毛をくしゃっとしてまた笑い、部屋を出ていった。
なんだろ……。
なんか、元気ないように感じたけど……私の気のせい?