幼なじみは年の差7歳


冬馬兄ちゃん……なんで教えてくれないんだろう。

どうゆう関係なの?

なんで教えてくれないの?

私に言えない関係なの?


疑問ばかりが次々に浮かぶ。


そんな時、良明くんが言う。

「冬馬さんとちゃんと話してみたら?」と。


それが一番良いんだろうけど、「聞かないで」と言われてしまい、私は臆病になっていた。


聞いたら冬馬兄ちゃんの迷惑になる。

邪魔になる。


だから聞かない。



それが私の考えだ。



「私も聞いた方がいいと思う。
私たちも一緒に行くからさ、聞いてみようよ?」

良明くんの腕をぐいっと掴んだ麻実ちゃん。


良明くんはその横で何度も頷いている。



「……聞いてみよう、かな」
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