幼なじみは年の差7歳
アイコ


それから数日後、冬馬兄ちゃんが言ったように直接会って、付き合いを断ったようだ。

メールももうしてないと言う。


私はそれでやっとほっとし、笑顔になることが出来た。


もちろん、携帯を見てしまったことはしっかり謝った。



「やましいことなんてないから、いつでも見ていいよ」と冬馬兄ちゃんは笑ってくれた。


いつもと変わらない朝、変わらない日常。


平和な日々が戻ってきた。

そう思った。





「あの子さえ居なければ……」



そんな呟きに私は気付いていなかった。




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