幼なじみは年の差7歳


冷たく、けど鋭く、敵意剥きだしのアイコさんの瞳。

私は、言った。



「冬馬兄ちゃんは物なんかじゃない!
あなたの好きにはさせない!!」


私は、冬馬兄ちゃんの傍に居たい。


「このッ……――!!」


高く振り上げられた腕。
その手には、あのナイフが――。




殺(や)られる。


目を閉じることしか出来なかった。


体は動かなかった。


勢いよく振り下ろされたナイフは、私の……――。




.
< 182 / 231 >

この作品をシェア

pagetop