幼なじみは年の差7歳
冷たく、けど鋭く、敵意剥きだしのアイコさんの瞳。
私は、言った。
「冬馬兄ちゃんは物なんかじゃない!
あなたの好きにはさせない!!」
私は、冬馬兄ちゃんの傍に居たい。
「このッ……――!!」
高く振り上げられた腕。
その手には、あのナイフが――。
殺(や)られる。
目を閉じることしか出来なかった。
体は動かなかった。
勢いよく振り下ろされたナイフは、私の……――。
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