幼なじみは年の差7歳


……。


「大丈夫、気を失っただけ」

「手…見せて。止血しなきゃ」


「救急箱とかある?」



複数の声が聞こえる。

どこか遠くで、声が響く。


「美和」

優しい、冬馬兄ちゃんの声。



「冬馬兄ちゃん……?」

微笑む冬馬兄ちゃん。


「もう大丈夫だから」



優しい声に、涙が溢れる。
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