幼なじみは年の差7歳
冬馬兄ちゃんに抱き付き私は泣いた。
恐怖から解放され、安堵した瞬間に涙が溢れた。
冬馬兄ちゃんが居る。
もう大丈夫。
「良明くん!」
泣いたまま辺りを見渡し、良明くんを見つける。
麻実ちゃんも居る。
良明くんの手の手当てをしているようだ。
「ごめっ……私、ごめんなさいっ」
助けてくれたのは、良明くん。
ぎゅっ、と良明くんを抱き締める。
「大丈夫だよ。傷も深くないから」
「でもっ!私がっ!!」
私のせい。
アイコさんと睨み合ってたのは、私。
……あれ?
そういえば、アイコさんは……?