幼なじみは年の差7歳
「先輩は隣の部屋。安心して」
良明くんが言い、そのまま隣の部屋へ入っていった。
「少し、話してくるから」
その顔はいつもと同じで、私は少しだけほっとした。
「美和、髪……切ってやろうか?」
「え?あっ」
そういえば髪、切られちゃったんだ。
どこから持ってきたのか、冬馬兄ちゃんは透きバサミを手にしている。
「ちゃんとしてやるから」
冬馬兄ちゃんに言われるがまま、私は床に座った。