幼なじみは年の差7歳
いきなり「付き合って」と言われて「はい、わかりました」なんて言えない、よね。
良明くんのことまだ何も知らないし。
まぁ、知ったからといって付き合うとは限らないけど。
「誰か好きな人居るの?
例えば……朝学校まで送ってくれるお兄さんとか」
「え?」
「ありゃ、図星?俺さ、けっこー美和ちゃんのこと見てるんだ。
てか、自然に目で追っちゃってる」
……凄い。
私は全然良明くんのこと知らないのに、良明くんは色々知ってる。
ストーカー……と言おうとしたその前に、良明くんに言われる。
「あーストーカーとか言うなよ?好きな人を見ていたいってのは、誰だってそうだろ?」
私は言葉を飲み込み、小さく頷いた。
良明くんの言う通り、好きな人のことはいつも目で追ってしまう。
それは多分、恋してる人なら自然なこと。
良明くんは私のこと、好きでいてくれてるんだ。
なんでかな、凄く嬉しい。
なんだろう……胸の奥が熱くなる感じ。
これって、まさか……。