幼なじみは年の差7歳


先輩のことは「なかったこと」にする。

つまりは、警察には言わないということ。


美和ちゃんは色々傷ついたと思う。

でも、笑って許してくれた。


先輩もちゃんと謝罪してたし、もう冬馬さんたちには関わらないと思う。

美和ちゃんは冬馬さんの車で帰り、俺は麻実を家まで送ることになった。



「また学校で」

先輩に挨拶し家を出る。


もう夜中だ。

間もなく日付が変わる。


そんな夜道を高校生が二人で歩いてる。


「お前ん家、大丈夫なの?」


時間を気にしつつ問う。


「友達の家に泊まるって言ってきたから」


「は?じゃあこれからどうすんの?」


「わかんない」



わかんないって……。


そうゆうことは早く言えばいいのに。

歩きながら考え、俺は言う。


「ホテルでも行く?」
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