幼なじみは年の差7歳


……なんか、元気ないよな。

時間がどうとかじゃなくて、なんていうか、いつもと全然違う。


「どうかした?」

麻実の方を見て、声をかける。



「離れたくない」

予想してなかった返事だった。



「良明……アイコさんの傍に居るんでしょ?
だから良明とあんまり話せなくなるのかなって」

麻実も俺を見る。



何も話していないのに、麻実は知ってる。

俺の考えを知ってる。


いつもと違う麻実。

甘えるようなそんな顔。


麻実のことは、麻実とは、離れようと思ったのに。


ラブホテルの中、一つしかないベッド、

見つめ合う、俺たち。



「……ごめん、な」


ダメだ。
抱き締めちゃいけない。

キスしちゃいけない。


離れなくちゃいけない。
それなのに――。
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