幼なじみは年の差7歳
――……ねっむい。
学校、めんどくさい。
そんなことを思いながら布団の中で体を丸くする。
まだ冷え込む4月。
私は高校2年生になっていた。
「おーい美和?遅刻すっぞ?」
冬馬兄ちゃんの声。
……冬馬兄ちゃん?
「ちょっ……なんで部屋に居んの!出てってよ!」
最悪。
なんで冬馬兄ちゃん、勝手に部屋に入ってるわけ?
「ノックしても返事ないからさ。
早く準備しろよ?学校まで送ってやるから」
「あーもう!準備するから出て!!」
冬馬兄ちゃんは笑いながら出ていった。
もう最悪。
冬馬兄ちゃんはずっと私のこと子供扱いしてる。
私、もう大人なのに。