幼なじみは年の差7歳
こんなに急に?
前から決まっていた?
それともアイコさんがついた嘘?
私たちにはわからなかった。
けれど、アイコさんが居なくなったのは確かなことだ。
「俺が傍に居るって言ったのに」
少し小さいブランコをキィ、と揺らす。
「俺、誰も守れないや」
……そんなことない。
私は良明くんに守ってもらった。
そう言いたかったけど、言葉が上手く繋がらない。
「アイコ……いや、先輩は大丈夫だと思う。
俺も大丈夫だから」
私の顔色を窺い、良明くんは笑った。
「麻実に話さなきゃな。
今日のこと、これからのこと」
歩き出す良明くんの後ろについて歩く。
「そういえば昨日、麻実ちゃんと何かあったの?」
「は!?や、な、何もないから!!」
「……顔赤いよ?」
「っ……夕焼けのせいだろ!!」
良明くんは少し困ったようにだけど、笑顔を見せてくれた。
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