幼なじみは年の差7歳
冬馬兄ちゃんと私
……眠い。
私、帰ってから冬馬兄ちゃんの家に行って……それから……。
「起きた?」
あれ。
私……寝てた?
「今日泊まってけば?親父帰らないし」
すぐ隣に、冬馬兄ちゃんが居る。
「幼なじみって言っても、お前不法侵入だぞ」
そう言って笑ってる。
私が行った時まだ冬馬兄ちゃんは居なくて、
窓の鍵がいつも開けっ放しの部屋から家に入った。
確かに不法侵入だ。
「開けっ放しの方が悪いよ」
「美和ん家からまる見えの部屋だし、誰も入ろうとは思わないよ」
相変わらず笑う冬馬兄ちゃん。
距離はずっと近くて、私の眠気は既に吹っ飛んでいた。
窓から入り、冬馬兄ちゃんの部屋へ。
脅かそうと待ってて、そのまま寝ちゃったみたいだ。
「でさ、おばさんに言っておいたから泊まっていきな?」
私の頭を撫で、冬馬兄ちゃんは距離をとった。