幼なじみは年の差7歳


呟いた私の頭を冬馬兄ちゃんは撫でて、また笑う。

「良い人見つけて」


そんな言葉、聞きたくない。

だから私は黙ったままそこに居た。



「帰る?」

そう問われて、首を横に振った。



一緒に居たい。
大好きな人の傍に居たい。

ただそれだけだ。


「ごめんな、傍に居てやれなくて」


優しいキス。

きっと最後の口付け。


「仕事、頑張ってね」


なんとか笑顔を作り、声をかけた。
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