幼なじみは年の差7歳
麻実ちゃんの幸せそうな顔が見れて、凄く嬉しい。
いつも傍に居てくれた親友。
大切な友。
そんな彼女に心からおめでとうを贈る。
そして、
彼にも。
「よーしーあーきーくん!こんなとこに居たの?」
友人伝いに良明くんを探し、小さな部屋の隅でタバコを吸う彼を見つけた。
「どうしたの?」
「んー?まぁ一人になりたくて」
灰皿にタバコを押し付け、笑う。
「なんかな、信じられなくて」
「自分でプロポーズしたのに?」
「そうだけど、承けてくれたなんていまだに信じられなくて」
良明くんは苦笑する。
「全部夢じゃないかな」と呟きながら。
「夢でもいいんじゃない?
好きな人と幸せになれるなら、夢でもいい。
良明くんは目覚めないと思うけど」
……私と違って、ね。
「麻実ちゃん待ってるよ?
良明くんのこと、待ってるよ」
微笑むと良明くんもようやく立ち上がる。
「ありがとう」と呟き、いつもの笑顔を私に見せた。