幼なじみは年の差7歳
なんでそんなことを言ったのか私にはわからなかった。
きっと多分、私は「?」な顔してたと思う。
それがわかったのか、良明くんは続ける。
「本当の兄妹なら好きになったりしないだろ?
だから美和ちゃん、俺のこと好きになってくれるかなーと思って」
相変わらずニコニコ顔の良明くん。
有り得ない。
なんでそんな、好きとかそんなセリフ、出せちゃうの?
私は絶対言えない……。
言われた私、恥ずかしくて死にそうなのに、なんでフツーの顔してられるの?
ドキドキが止まらない。
「帰ろっか。送るよ」
手を差し出す良明くんに私は首を横に振った。
「あの、一人で帰るから。ジュースありがと」