幼なじみは年の差7歳


歩みをやめない冬馬兄ちゃん。

目的の公園が見え、冬馬兄ちゃんは手を離す。



「先行ってどっか座ってて?飲み物買ってから行く」


少し離れた自販機を指差し、私に笑いかける。



「好き」って言ったのに、冬馬兄ちゃんは表情を変えない。

なんか少し寂しいなぁ。


私は一人歩きだし、ベンチに座る。



「なんだろ、話って」

冬馬兄ちゃんが戻るまで、私は一人携帯をいじって待つことにした。
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