幼なじみは年の差7歳
これ以上一緒に居られない。
一緒に居たら私、おかしくなっちゃう……。
「そう?一人で大丈夫?」
「うん、ありがと」
目を逸らしたまま良明くんに言う。
良明くんは私のこと、心配そうに見てる。
「あのさ、アドレス教えてくれる?あと、電話番号も」
「あ、うん」
「よかった。それならすぐ連絡取れるな」
笑う良明くんの目を見る。
まるで子供のようにキラキラと目を輝かせている。
胸がきゅっと締め付けられる感じ。
なんだろうこれ。
この気持ち、何?
「じゃあまた明日、学校で」
手を振る良明くんはやっぱり笑顔で、私はその笑顔に微笑み返す。
「私、冬馬兄ちゃんのこと好きなんだよね……」
冬馬兄ちゃんのことが好き。
そして、多分良明くんのことも……。
同時に二人を好きになるなんて、そんなの、有り得ない……。