幼なじみは年の差7歳
「そっか」
私の言葉を聞いた後でも冬馬兄ちゃんは表情を変えなかった。
穏やかで、本当に嬉しそうな顔で私を見ている。
「じゃあ、帰るね」
冬馬兄ちゃんにそう言い私は家を後にした。
4年前、私が冬馬兄ちゃんに告白した時……。
冬馬兄ちゃんはどう思ったのかな?
「ガキなんか相手にしねーよ」
そう言われた時、凄く悲しかったんだよ?
あの時と同じ。
「よかったな、おめでとう」
そう言われて私、悲しかった。
おめでとうなんて言わないでよ。
涙が止まらない。