幼なじみは年の差7歳
準備を終えて、お兄ちゃんの車に乗り込む。
学校までは車で20分くらい。
お兄ちゃんはいつも私を送ってくれる。
勤めてる会社が学校のすぐ近くで、「荷物を届けるようなもんだから」らしい。
「お前は相変わらず朝弱いなぁ」
車の中、呟くお兄ちゃん。
ほら、また子供扱いしてる。
確かに朝は弱いけど……お兄ちゃんだって弱いくせに。
私はブスッとしたまま何も言わなかった。
「なぁコンビニ寄るけど、なんか食う?」
「要らない」
イライラするなぁ。
ご飯なんて食べたい気分じゃないのに。
「あっそ」と言ったお兄ちゃんは、コンビニの駐車場に車を停め、一人で中に入っていった。