幼なじみは年の差7歳


しまった、と言う感じで目を逸らす彼。

……良明くん。


なんでそんなことをしたのか最初はわからなかったけど、

でも、


すぐにわかった。



「だぁれ?知り合い?」
良明くんの隣に居る年上の女性が聞く。
化粧バッチリで、服装も凄く派手。

私とはまるで正反対の女性。


「や、えっとその……ちょっと待っててくれる?」

女性に声をかけて、良明くんは私たちに近づく。

何これ?

どうして?

あの人誰?


なんなの……?



わけがわからなくて、恐くて、

私は冬馬兄ちゃんの服をギュッと強く掴んで離さなかった。
< 41 / 231 >

この作品をシェア

pagetop