幼なじみは年の差7歳
しまった、と言う感じで目を逸らす彼。
……良明くん。
なんでそんなことをしたのか最初はわからなかったけど、
でも、
すぐにわかった。
「だぁれ?知り合い?」
良明くんの隣に居る年上の女性が聞く。
化粧バッチリで、服装も凄く派手。
私とはまるで正反対の女性。
「や、えっとその……ちょっと待っててくれる?」
女性に声をかけて、良明くんは私たちに近づく。
何これ?
どうして?
あの人誰?
なんなの……?
わけがわからなくて、恐くて、
私は冬馬兄ちゃんの服をギュッと強く掴んで離さなかった。