幼なじみは年の差7歳
困ったような顔の良明くん。
私は黙ったまま良明くんの言葉を待った。
「えっと……アレはね、従姉妹、なんだ」
イトコ??
ほんと?
ウソ?
目が泳いでる。
何かをごまかそうと必死になってる。
そんな感じに見えた。
経験が少ない私にもわかる、動揺。
「良明まだぁ?」
「ちょっと待ってろって!」
女性に声を荒げ、私の方に向き直った良明くん。
「……明日、学校で話そう?ここじゃなんだから」
「……うん」
その方がいい。私はそう思った。
学校ならあの女性は居ない。冬馬兄ちゃんも居ない。
二人で話した方がいい。
「同じ学校の子?私ミキ。
良明の、か・の・じょ」
「ミキ!!」
クスクスと意地悪そうに笑う女性、ミキさん。
それを見て動揺している良明くん。
ヤだ。
何これ。
なんなのよ――。
「喫茶店でも入る?そこで話せば?」
冬馬兄ちゃん……。
お願い、
ヤメテ……。
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