幼なじみは年の差7歳
美和も


「なんかあったら、俺が話し聞くから」


そう言った冬馬兄ちゃんと別れ、家に入る。

なんか疲れた。


自室に入ってすぐベッドに横になる。


服、シワになっちゃうな……。
そう思いながらも体は動かなくて、俯せになったままポケットから携帯を取り出す。


数件メールがあったけど、どうでもいいようなメールばかり。

良明くんからのメールは当然無くて、私はため息をつく。


「何やってんだろ」


日曜日の午後。

まだ日は高い。


それなのにベッドに横になってケータイいじってため息ついて。


馬鹿みたい。

「忙しいって言ってたのは、ミキさんと会ってたからかな……」

一人で居るとそんなことばかり考えてしまう。


悪い方にばかり。

でもきっと、今私が考えていることは明日、現実となって突き刺さる。


スポーツで言えば今はまだ準備運動の段階。

少しでもショックを少なく、痛みを減らす為に悪い方へと自ら考えておく。

その方が明日はきっと楽だから……。


麻実ちゃん……やっぱり麻実ちゃんの言う通りだったな。
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