幼なじみは年の差7歳


「……」

……。

……あれ?


話し中、だ。



なんだ……せっかく掛けたのに。

必死に考え、意を決してボタンを押した、その一連の動作が無駄になってしまったような、そんな感じがした。


電話を置き、ふぅと小さなため息。


誰と話してるのかなぁ。なんて考えるけど、思い当たる人物が麻実ちゃんの場合は多すぎる。


麻実ちゃんの顔は広くて、多分同級生の女子はほとんど友達だ。


それに中学の時の友達ともしょっちゅう連絡を取り合ってるみたいだし。


凄いなぁ。私なんて中学の時の友達とはほとんど疎遠になっちゃってるのに。



麻実ちゃんは凄い。

なのになんで「親友」が私なんだろ?

高校になってから出逢ったけど、私たち「親友」だよね……。



なんでかな。


今更だけど、不思議だ。
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