幼なじみは年の差7歳


『話すって決めたんでしょ?ならしっかり話しな?
私はずっと美和の味方だから』

嬉しい。

心から、ありがとう。


「麻実ちゃんありがとね。頑張る」


頑張らなきゃ。

私には味方が居る。



「……ところで麻実ちゃん、どうして今日のこと知ってるの?」


そういえば麻実ちゃん。

なんで知ってるんだろ?


『え?あぁ……』

「ん?何?」


困ったような声。

なんだろう?


『友達に聞いたの。
“良明と年上の女が一緒に歩いてるの見た”って』

「あ、そうなんだぁ」


別に困るような、言いにくいようなことじゃないよね?


なんだったんだろう、今の間は。


『とにかく、明日はちゃんと話しなよ?
二人で話しづらいんだったら私も一緒に居てあげるから』

「あ、うんありがと」

『じゃあ明日』



電話を切り、グッと背伸びをする。


麻実ちゃんは私の味方。
そして冬馬兄ちゃんも。

大丈夫。



大丈夫……。
< 53 / 231 >

この作品をシェア

pagetop