幼なじみは年の差7歳
『話すって決めたんでしょ?ならしっかり話しな?
私はずっと美和の味方だから』
嬉しい。
心から、ありがとう。
「麻実ちゃんありがとね。頑張る」
頑張らなきゃ。
私には味方が居る。
「……ところで麻実ちゃん、どうして今日のこと知ってるの?」
そういえば麻実ちゃん。
なんで知ってるんだろ?
『え?あぁ……』
「ん?何?」
困ったような声。
なんだろう?
『友達に聞いたの。
“良明と年上の女が一緒に歩いてるの見た”って』
「あ、そうなんだぁ」
別に困るような、言いにくいようなことじゃないよね?
なんだったんだろう、今の間は。
『とにかく、明日はちゃんと話しなよ?
二人で話しづらいんだったら私も一緒に居てあげるから』
「あ、うんありがと」
『じゃあ明日』
電話を切り、グッと背伸びをする。
麻実ちゃんは私の味方。
そして冬馬兄ちゃんも。
大丈夫。
大丈夫……。