幼なじみは年の差7歳
泣きじゃくる私の頭にぽん、と手を置いて、髪の毛をくしゃくしゃにする。
大きな手。
温かくて大好きな手。
「帰ろっか」
ドアを開けて助手席に座るよう促す。
涙を拭いながら席に座り、シートベルトを着ける。
運転席に戻ったお兄ちゃんはいつもと同じように笑って、エンジンをかける。
なんでだろう。凄く落ち着く。
お兄ちゃんはいつも優しい。
子供扱いされてばかりだけど、でもいつも私を見ててくれた。
大事にしてくれた。
お兄ちゃん……やっぱりお兄ちゃん、大好き……。