幼なじみは年の差7歳
私はカバンをお母さんに預け、お兄ちゃん家でご飯を食べることを告げた。
「あんたたち、仲がいいわねぇ。
付き合ってるの?」
「なっ……何言ってるのよお母さん!!
冬馬兄ちゃんとはその、幼なじみなだけなんだから!」
カーッと顔が赤くなる。
お母さんはそれを見て楽しそうにしている。
「私はあんたたちが結婚したらいいなーって思ってたわよ?
冬馬くんなら安心だし、年上と結婚するのっていいわよー」
お母さんは、お父さんより2才年下。
自分のことを思い出してるのか、顔を赤らめてる。
もうすぐ40になるっていうのに、お父さんとはいまだにラブラブ……。
子供の私が呆れてしまうくらいだ。
「と・に・か・く!冬馬兄ちゃんのとこ行ってくるから。
お父さんとラブラブしてればー?」
「あはは!そっちも頑張りなさいよー!」
頑張れって……何をよ。
冗談で言ったのに、何嬉しそうな顔してんだか。
「行ってくるね」
そんなお母さんを置いて私は家を出た。