幼なじみは年の差7歳


ミキさんは良明くんの元カノで、今は体だけの関係。

良明くんと私、度合いは違くても“同じ行為”をしていたんじゃないか?と聞かれたこと、


冬馬兄ちゃんと私は違う。そう話して誕生日プレゼントを渡したこと、


ゆっくりだけど全部話した。


良明くんと話した時間は10分やそこらだったけど、今はその何倍もの時間をかけて話した。


冬馬兄ちゃんに話しながら自分の頭の中を整理するように、ゆっくりと……。



冬馬兄ちゃんは口を挟むことなく聞いていた。

何本かタバコは吸っていたけれど。



「私、良明くんのこと信じられなくなって、泣いて……冬馬兄ちゃんとのこと、“同じ行為”って言われて凄く悲しくて……」


涙が溢れそうになるのを必死に堪え、小さく笑顔を浮かべる。


「それで勢いあまって買ったプレゼント渡しちゃった。
昨日はこれを買いに行ってたんだよ、って」

私と冬馬兄ちゃんは“そーゆう関係”じゃないと伝えたくて……わかってもらいたくて……。



「でも……私、最低かもしれない」


色々話して、気付いた。


私は最低な人間だ、って。
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