幼なじみは年の差7歳
「無理はすんな?」
冬馬兄ちゃんの声。
私……今、抱き締められてる……?
「あ、あの……大丈夫だから……」
頭がぼーっとする。
冬馬兄ちゃんが、笑ってる。
「そっか」
スルッとほどけた腕、笑う冬馬兄ちゃん。
私は恥ずかしくて顔が真っ赤になっていた。
冬馬兄ちゃんを見ることが出来なくて、背中を向けたままソファに座っている。
なんで抱き締めたの……?どうして……?
「あの……そろそろ、帰るね」
ただそれしか言えなかった。