幼なじみは年の差7歳
ギャーギャー言いながら廊下を進む私たち。
「冬馬さんって優しいねー美和の好みに合わせて買ってくるなんて」
「そうなのかなぁ……適当な気がするけど」
実際どうなんだろう?
私の為に選んでくれてるなら嬉しいけど……適当っぽい。
「え、気付いてないの?美和がコンビニの袋持って学校来た時って、梅干しおにぎりっての多いよ?」
「そう……だっけ?」
うんうん、と大袈裟過ぎるくらいに頷く麻実ちゃん。
そうだったかな……?
いつも当たり前のようにやり取りしてたから、気付かなかった。
いつも私の好みで買ってくれてるのかな?
「いいねー何も言わなくても貢いでくれる男」
「へっ?」
貢…いで?
「だってそれ買ってくれるんでしょ?羨ましいよー」
ちょ、これ、貢がせてるの?
あまりに自然すぎて気付かなかった……。
おにぎりじゃなくてもよくパンとかも買ってもらってたし、飲み物なんてほぼ毎日……。
私、最低だ。