幼なじみは年の差7歳
理由
私は一人だ。
冬馬兄ちゃんとも麻実ちゃんとも、もう笑って話せない……。
一人ぼっちになって、頭の中にぽん、と浮かんだ人が居た。
……良明くん。
「ごめん」を言ったばかりの良明くん。
でも良明くんなら……。
良明くんならきっと、私の気持ちわかってくれる。
傍に居てくれる。
『もしもし』
「良明くん……今から会える?」
いつの間にか私は、電話をかけていた。