私達の愛の形
勇太は見た感じは元気そうなのに
何でこんな人が余命なんて
告げられないといけないのか
分からなくなっていった
あまりに元気そうに見えるから
死なないんじゃないかと思うくらいだった
余命とか嘘じゃん…って
そんなある日
学校がなぜかはやく終わったから
早めに病院へ行った
「うぅ…」
部屋のなかから苦しそうな
すすり泣く
声が聞こえてきた
「勇太…?」
「あっ…礼奈か」
私がいる時は強がってたの?
思いっきり勇太に抱きついた
「泣いていいんだよ
私の前でも泣いていいんだよ」
「俺…怖いんだよ
死ぬのが怖いんだよ…」
そうだよね…
怖くない訳ないよね
何も…何も言い返せなかった