私と兄の関係
由梨が雅人の事が好きな事ぐらい……

だからどっちにしても俺は、振られる。

「急に言ってごめんな……驚くよな……でも、俺は初めて会った時からずっと由梨の事が好きだったから……由梨が雅人の事が好きなのは、分かる。雅人も由梨の事が好きだから頑張れよ。あいつ、結構鈍感だし伝えないと気づかないぞ」

俺は、言った。

「でも……」

由梨は、言った。

俺の事で気なんか遣わなくていいから。

由梨と雅人は、両思いで俺が由梨を好きだけ。

だから両思いな2人を邪魔したくない……

「それにあいつモテるし、早くしないと誰かに取られるぞ。俺は、もう由梨の事諦めるから気にするなよ」

俺は、言った。

由梨は、ただ静かに「うん……」とだけ頷いてた。

俺は、その日なかなか眠れなかった。

次の日―

由梨とは、ちょっと顔合わせるのは気まずい……

でも、今まで通りにしないと由梨が俺の事気遣う。

だから今まで通り兄として由梨に接する事にした。

「由梨、おはよう」

俺がそう言うと由梨は、「うん、おはよう……」と言った。

俺は、部活に行って部活だけに集中した。

でも、なかなか集中出来なかった。

昨日の事を考えて……

由梨の事、諦めるからそんな事考えるな、俺。

俺は、自分に言い聞かせるように言って再び練習に励んだ。

家に帰ってから俺は、部屋に行ってベットに寝転んだ。

疲れた……

最近、部活ばかり本当にあるしな。

俺は、カレンダーを見た。

後、ちょっとで夏休みが終わるな。

新学期になったら嫌でも雅人と顔合わせなくてはいけない。

ハアー

俺は、ため息をついた。

何で由梨を諦めると決めたのにため息ばかりつくんだろうな?

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