私と兄の関係

第３章

由梨side～新学期～

今日からまた、新学期。

私は、いつもより早く起きて学校に行く準備をした。

椅子に腰掛けようとした時、お兄ちゃんと目が合った。

ドキッ

私は、お兄ちゃんに告白された時からお兄ちゃんの事ばかり意識していた。

ちょっと目が合っただけなのに……

私は、すぐ目を逸らしてご飯を食べた。

一瞬、お兄ちゃんの表情が悲しそうだった。

私が目を逸らしたからだよね？

お兄ちゃん、ごめんね……

でも、お兄ちゃんの事意識ばっかしてしまうから……

私は、食べ終わったら食器を交わして急いで家を出た。

「由梨」

私は、後ろを振り返った。

おっ、お兄ちゃん。

「何？」

私は、平然に言った。

「何じゃないだろ。何で俺の事、避けてるんだ？」

お兄ちゃんが真剣な表情をして私に聞いて来た。

ドキッ

そんな真剣な表情されたらドキドキするじゃん。

お兄ちゃんなんか絶対好きにならない。

だって私とお兄ちゃんは、兄弟だから。

そう思ってたのに……

「別に避けて何かないよ」

私は、引きつった表情で言った。

「じゃあ、何で先に家出るんだよ？」

「ちょっと用事あったから」

私がそう言うとお兄ちゃんは、「用事って何だよ？」って聞いて来た。

「用事は、用事なの。じゃあ、私先に行くから」

私は、そう言って走って学校に向かった。

学校に着いたら私は、息切れしてた。

私は、上履きに履き替えて急いで教室に入って席に着いた。