私と兄の関係
教室のドアを開けると皆の視線が俺の方を向いた。

俺は、気にせず席に着いた。

「白井君、よくやるよねぇ~」

「何か意外。優しいと思ってたのに」

「白井も不良だな」

皆がヒソヒソ話していた。

勝手に言いたきゃ言えよ。

俺は、別にこうなる事ぐらい分かってしたし。

「なぁ、健斗。俺の事、怒ってる? ごめんな……」

雅人が俺に謝った。

「別にいいよ。ちょっとイライラしてただけだし。ごめんな……」

俺も雅人に謝った。

「そっか。それならいいんだけど……もし、何かあったら言ってな」

「おお……」

俺は、軽くそう返事をした。

放課後―

俺と雅人と一緒に帰ろうとしてた。

「おい、白井ちょっと話がある。悪いが真島は、よけてくれ」

担任が言った。

「悪いけど、雅人先に帰ってくれないか?」

「おう。じゃあ、悪いけど先に帰るな」

雅人は、そう言って帰ってた。

俺は、教室に入った。

「白井、数学の先生に聞いたが数学の授業の時に肘はつくわシャーペンを回すわ机を蹴って生意気な事を言ったらしいな。それで数学の先生がカンカンに怒ってたぞ。ちゃんと謝っとけ。それでお前、授業サボってどこ行ってた?」

やっぱ怒ってるんだな。

俺、ひょっとしてヤバイかもな。

陽介と居たっていちいち担任には、言いたくない。

「階段に座ってただけですよ」

「そうか。まぁ、次回からそんな態度するのはやめとけよ。進路にもそう言うのは、マイナスされるんだからな。もう帰っていいぞ」

「はい、失礼しました」

俺は、そう言って帰っていく。

校門の前では、雅人が居た。

先に帰ったんじゃないのかよ?

まさか俺の事、心配して……
< 117 / 240 >

この作品をシェア

pagetop