私と兄の関係
その後、何回かタイムを計った。

1~10組までタイムを計るから大変だ。

だから結構かかった。

練習が終わって教室に戻って制服に着替えた。

着替え終わると教室に入ってお茶を飲んだ。

ふぅー、生き返った。

暑くて喉が渇いてたからごくごく飲んだ。

「由梨、外すっごい暑かったね。日焼けしないかな?」

若葉が言った。

「大丈夫だよ。若葉、色白いし……それにちょっと焼けるぐらいいいんじゃない? どうせすぐに戻るよ」

私は、言った。

「由梨も日焼け止め塗ってるんだよね。でも、由梨って塗らなくても焼けないからいいな~」

若葉が羨ましそうな表情で私を見た。

若葉だって色白いのに……

「そんな事ないよ。若葉もそんなに焼けないよ」

「そうかな? そうだといいけど……それにしても練習、疲れたよ……二人三脚って大変だね。2人で合わせないと行けないし……ペアの子と息が合わないんだよね。由梨は、順調?」

若葉が言った。

「私も疲れたよ……何回もタイム計ったし……そっかぁ。若葉も大変だね。頑張ってね」

私がそう言うと若葉は、「ありがとう」と言った。

「ううん。それより私、宇野さんにタイム負けたんだ。0.3秒差も。すっごく悔しいんだ。前は、私の方がタイム上だったから。それに宇野さんと勝負する事になったんだ。運動会の日、宇野さんと一緒に走るんだけど負けた方が罰ゲームするんだって。だから絶対、宇野さんに勝ちたいんだ。今日からいっぱい練習しなきゃ」

私は、言った。

「そっかぁ。残念だったね……でも、由梨ならきっと宇野さんに勝てるよ。練習、頑張ってね」

「うん。若葉、ありがとう。若葉も頑張ってね」

「うん」

若葉が言った。

学校が終わって私は、お兄ちゃんと帰った。

若葉は、気を遣っていいと言った。

若葉は、私がお兄ちゃんの事が好きって知ってるからだよね。

気を遣わさせちゃってごめんね……
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