私と兄の関係
ねぇ、お兄ちゃん。

あの時、私を好きって言ったのは嘘?

それとも妹として。

お兄ちゃんに聞きたい事がいっぱいあるのになかなか聞けない。

聞きたいけど、何か聞いちゃいけないような気がしたから聞かなかった。

それに聞いたらまた、気まずくなるのが嫌だから。

だから今は、お兄ちゃんには何もその事を聞かない。

それに今は、このままでいい。

気まずくなるよりは……

だから私が聞きたいって思ってる事は、心の中に封印すればいい。

「お兄ちゃん、ありがとう。じゃあ、玄関前で待って居て」

私は、そう言って部屋に行った。

服、どうしよう……やっぱワンピース着て行こうかな。

一応デート見たいな感じだし……

私は、引き出しからワンピースを出してそれに着替えた。

やっぱこの服、いつ見ても可愛いなぁ。

あっ、ネックレスもつけよ。

私は、パワーストーンのネックレスを付けた。

この服によく合う。

私は、鏡で見た。

髪は、綺麗に整えた。

よしっ、これで完璧。

でも、お兄ちゃんがこの服見たら気合い入ってると思われるかな?

まっ、そんな事はいっか。

私は、カバンを持って家から出た。
「お兄ちゃん、お待たせ」

私がそう言うとお兄ちゃんは、私の方に振り返った。

お兄ちゃんは、手の平で口を押さえて言った。

「由梨、すっごい可愛い……」

お兄ちゃんは、顔を真っ赤にして言った。

「お兄ちゃん、褒め過ぎ……」

私も顔を真っ赤にして言った。

「本当に由梨、可愛いもん。じゃあ、行こ」

「うん」

お兄ちゃんは、ポケットの中から自転車のキーを出した。

お兄ちゃんは、自転車置き場に言って自転車をおしながら来た。

「由梨、後ろ乗って。今日は、ちょっと遠い所に行くから」

お兄ちゃんが言った。

えっ、後ろに?

2人乗りで?

それって恋人がする事じゃん。

いいのかな?

私は、戸惑いながらもお兄ちゃんの後ろに乗った。
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