私と兄の関係

健斗side~運動会~

「そう言えば、お兄ちゃんって運動会の種目何?」

学校に行く途中、由梨が言った。

「俺は、騎馬戦だよ。由梨は、もちろんリレーだろ?」

俺は、言った。

「もちろんリレーだよ。女子400メートルリレーに出るの」

やっぱり由梨は、リレーに出るんだな。

由梨は、昔から足が速くていつもアンカーに選ばれてたから。

初めて由梨に会った時も由梨と競争して俺より速かったからビックリした。

毎年、由梨に練習付き合わされたのも覚えてる。

理由は、由梨のクラスに宇野さんって言う由梨と同じくらい足が速いと言う人が居て負けたくないから。

由梨は、昔から負けず嫌いだった。

でも、由梨は努力家でいつも頑張ってた。

俺は、そんな由梨が好きだ。

俺は、由梨が俺を頼ってくれたのが嬉しかった。

多分、今年も由梨に練習付き合わされるんだろうな。

「今日から運動会の練習あるな。由梨も頑張れよ」

俺は、言った。

「お兄ちゃんもね」

「おう」

1時間目は、学活がある。

もちろん運動会についての話し合いだ。

「今日から運動会の練習があるが皆、頑張ろうな。じゃあ、悪いが実行委員前に来てくれ」

担任が言った。

俺のクラスの担任は、気さくでまあまあいい。

男子も女子にも好かれている。

俺もこの先生は、好きだ。

「じゃあ、今から実行委員は皆にハチマキを配ってくれ。3組のハチマキは、ピンクだ。男子は、気の毒だけど我慢しろよ」

「はい」

ピンクか……

青がよかったな。

でも、由梨はピンクが好きだ。

だからいっか。

実行委員は、皆にハチマキを配っていく。

全員にハチマキが配られた。
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