私と兄の関係
「そっか……急に告白してごめんね……今まで通り友達で居てくれる? 」

雅人君は、悪くない……

悪いのは、私で……

「ううん、私こそ雅人君の気持ちに答えてあげれなくてごめんね……もちろん、友達で居るよ。じゃあ……」

私は、そう言って帰った。

家に帰るとお兄ちゃんが居た。

お母さんとお父さんは、居なかった。

「何で来なかったの? 」

私は、言った。

「ごめん……雅人が由梨に話があるって言ってたから……」

「私は、お兄ちゃんに話があるって言ったんだよ」

私がそう言うとお兄ちゃんは、「雅人から告白された? 」と言った。

何でそんな事、分かるの?

あっ、そっか。

お兄ちゃんは、私と雅人君をくっつけさせようとしてるんだ。

でも、私はお兄ちゃんの事が好きなのに……

「うん、告白されたよ……」

「もちろんOKしたんだろ? よかったな」

お兄ちゃんが言った。

OKする訳ないじゃん。

私は、お兄ちゃんが好きなんだから……

いい加減、私の気持ちぐらい分かってよ……

私は、手にギュッと力を入れて言った。

「OKする訳ないじゃん。私は、お兄ちゃんの事が好きなんだから……」

私がそう言うとお兄ちゃんは、「えっ……? 」と言った。

「だからお兄ちゃんも私の事、どう思ってるか言ってよ」

「本当に俺の事、好き? 」

お兄ちゃんが言った。

「うん、好きだよ」

私がそう言うとお兄ちゃんは、「俺も由梨の事が好きだよ。ずっと好きだったから……」と言った。

えっ、お兄ちゃんも私の事が好き?

「えっ……? 」

「だから俺も由梨の事、好きだって」

お兄ちゃんが言った。
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