私と兄の関係
「お兄ちゃん、おはよ」
私は、めずらしくお兄ちゃんに声かけた。
私は、お兄ちゃんをうざいと思わなくなった。
前は、お兄ちゃんに冷たくばっかしてた。
お兄ちゃん、ごめんね・・・・・・
今日から普通どおりにするから。
「えっ・・・・・・?」
お兄ちゃんは、予想通り驚いてた。
周りをキョロキョロしてた。
何か笑えるじゃん。
「プッ。何その反応。私、今までお兄ちゃんに冷たくしてたでしょ。だから普通どおりにしようと思って。驚いた?」
私は、言った。
「驚くに決まってるだろ。由梨に“おはよう”何か初めて言われたんだから。俺、感動した」
お兄ちゃんは、言った。
お兄ちゃんは、大げさだな。
私のせいだけど・・・・・・
“おはよう”って言っただけなのに・・・・・・
お兄ちゃんは、お人よし過ぎる。
お兄ちゃんに優しくしてあげないと。
「これからは、毎日“おはよう”とか言うから。お兄ちゃん、ご飯食べよ」
私は、言った。
「何か俺、生きててよかったかも・・・・・・ヤベッ、嬉しすぎて涙出るかも。想像したら顔がにやける」
お兄ちゃんは、言った。
もうお兄ちゃんは、単純なんだから。
「由梨、健斗。おはよう。2人してめずらしいわね」
お母さんが言った。
「うん。お兄ちゃんに優しくしようと思ってね」
私は、言った。
「おお。健斗、よかったな」
お父さんが言った。
「お父さん、おはよ」
「父さん、おはよ」
私とお兄ちゃんが言った。