私と兄の関係
とにかく由梨の表情が見て見たい。

どんな表情してるかが。

「上出来♪俺のして欲しい事、分かったんだな。でも、すぐ顔伏せるのは良くないぞ」

俺は、そう言って由梨の腕をグイッと引っ張った。

やっぱり……

由梨は、予想通り顔が真っ赤だった……

そんな由梨を見てると可愛いって思う。

由梨は、照れてるんだな。

ほんと由梨は、可愛いな。

そんな由梨が好きで仕方ない。

「由梨、顔真っ赤。可愛い……」

「お兄ちゃんのせいじゃん」

由梨は、意地張って言い返した。

でも、俺はそんな照れ隠しは通じない。

もう由梨の事は、分かってるから。

「そんな照れ隠し通じないぞ」

俺は、言った。

由梨の方を見るとしょげていた。

ほんと由梨は、分かりやすい……

俺は、笑わないようにした。

「て、照れ隠しじゃないもん」

由梨がまた、言い返した。

だからそんな意地張っても俺には、通じないって。

「意地張っても無駄だぞ。まぁ、そんな所がいいけど」

「照れてただけだもん」

由梨は、素直に言う。

やっぱりな。

意地張っても可愛いし、素直な由梨も可愛い……

俺は、どっちの由梨も好き。

「素直でよろしい。じゃあ、1日目どこ行くか考えててな」

俺は、そう言って部屋から出て行った。

俺は、自分の部屋に行った。

そう言えば俺、まだ由梨のプレゼント買ってないな。

買わないとな。

でも、どんなのがいいかな?

でも、由梨の好みはなんとなく分かる。

それに由梨だったら何でも喜んでくれそう……
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