私と兄の関係

それにしてもお兄ちゃんの好きな人って誰だろう？

気になるな～。

でも、お兄ちゃんは言ってくれないし……

でも、すぐ近くの人って言ったらやっぱり同じクラスの人でお兄ちゃんと仲いい人だよね。

私がお兄ちゃんのクラスにいけば分かるよね。

休憩時間に行くか。

「由梨、さっきから何考えてるのか？」

お兄ちゃんが言った。

「何でもない。じゃあね」

私は、言った。

「由梨と会えないのは、寂しいけど頑張るな。俺。くれぐれも男子と話すなよ」

お兄ちゃんは、そう言って階段を上がって教室に向かった。

ハアー

お兄ちゃんは、昔からそうだ。

私が男子と話したぐらいで……

私は、教室に入って席に着いた。

やっと授業が終わった。

「どうしたの？　ため息なんかついて……」

そう言ったのは、私の親友の若松若葉。

若葉は、可愛くて優しくて私の自慢の親友。

「また、お兄ちゃんに男子と話すなとか言われて……」

私は、言った。

「お兄ちゃんは、あいからわず由梨の事が好きなんだね」

若葉が言った。

「好きってただのシスコンじゃん」

私は、言った。

「そうかな。でも、それだけ由梨の事を心配してるんだよ。あっ、お兄ちゃん来てるよ。ホラッ、あそこ」

若葉は、そう言って指を指した。

「由ー梨」

お兄ちゃんは、私に手を振って来る。

私は、手を振り返してお兄ちゃんの所に行った。