私と兄の関係
「失礼な。何笑ってるんだよ。で、そっちは?」

「俺は、2-4の白井健斗。宜しく」

俺は、言った。

「健斗ね。じゃあ、俺の事も陽介でいいから。って言うか俺、よくサボるんだけど健斗もよくサボるん?」

陽介が言った。

「ああ、俺。今日が始めて。ちょっと考え事したかったしな。って陽介ってそんなにサボるん?」

「えっ、始めてなん? 通りで見かけん顔かと思った。って言うか俺等隣のクラスだな。だからさ俺と今からダチな」

陽介がそう笑って言った。

本当に名前の通り陽気なやつ。

笑うと太陽見たいだな。

女にモテそうな顔だし。

「そうだな。じゃあ、今からダチで。陽介って名前通りで陽気だな」

俺がそう言うと陽介は、「当たり前。俺、この名前結構気にいてるしな。親が付けてくれた名前だしな。陽気になって欲しいから陽介。そのままだけどな」と笑いながら言った。

「確かにそのままだな。陽介っていい名前だよな。俺も親が付けたけど、特に名前の由来は、ないらしい」

俺は、言った。

「そっか。虚しいな。お前、さっき考え事って言ってたよな。何か悩みあるなら俺が聞くよ」

言おうかな。

でも、こんな事言って陽介はどう思うかな?

まぁ、陽介はいいやつだし別に何にも思わないだろうな。

「俺さ、1年に妹が居るんだけど妹が女としてずっと好きなんだ。でも、その妹は俺の親友が好きで俺が束縛ばかりしてて妹に怒らせる事して俺は、応援するって言ったんだ。でも、妹と俺の親友が仲良くしてるのを見るの辛いんだ・・・・・・今日だって俺の親友が由梨の事、誉めてたんだけどそれも嫌で・・・・・・それで抜け出したんだ。引いたよな?」

俺がそう言ったら陽介は固まった。

「陽介?」

俺は、固まってる陽介に声かけた。

「ああ、ごめん・・・・・・ちょっとビックリしててな。引くわけないだろって言うか本当にその妹の事が好きなんだな。だからさ、妹もいつかはお前の事好きになるよ。って言うか俺とお前って似てるな」

陽介が言った。

引いてなくてよかった・・・・・・

俺は、一安心した。

いや、由梨は俺の事好きにならないよ。

きっと陽介は、俺に気を遣って言ってくれてるんだよな。

いいやつだな。
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