私と兄の関係
「おお。じゃ、行こうぜ」

「うん」

私とお兄ちゃんは、すぐ近くの市民プールに行った。

それにしてもここは、人多いな。

「じゃ、着替え終わったら更衣室出てな」

「うん、分かった」

私は、更衣室に入って服を脱いだ。

えっと一応ゴーグルもいるかな?

私は、ゴーグルを持って更衣室を出た。

お兄ちゃんは、もう出ていた。

お兄ちゃんってこうして見れば結構イケてるな。

背もわりと高いし、顔はどっちかと言うとかっこいい系だし。

普通に立って居れば女の子にモテるだろうな。

私は、ジーっとお兄ちゃんを見ていた。

私、これでよかったかな?

私は、自分が着てる水着を見た。

「由梨、可愛いな。俺、どっか変じゃない?」

お兄ちゃんが言った。

お兄ちゃんは、いつも嬉しい事を言ってくれる。

実は、お兄ちゃんが“可愛い”って言ってくれてるのが嬉しくていつも楽しみにしてる。

もちろんこの事は、恥ずかしいからお兄ちゃんには内緒だけどね。

「本当? どこも変じゃないよ。お兄ちゃん、かっこいいよ」

私がそう言うとお兄ちゃんは、照れくさそうに「本当か? それならよかった」と言った。

お兄ちゃんってストレートな割りに意外にシャイなんだから。

「じゃあ、泳ご」

「おお」

私とお兄ちゃんは、さっそくプールに入った。

「由梨、行くぞ」

お兄ちゃんは、そう言って水を私にかけて来た。

「冷た。お兄ちゃん、やったな」

私もお兄ちゃんに水をかけた。

「冷て。でも、由梨と久しぶりにプール行くから嬉しい」

お兄ちゃんが言った。

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