私と兄の関係
「由梨に負けた。じゃあ、ラストは背泳ぎだな。用意スタート」

私は、背泳ぎをした。

って私、背泳ぎ出来ないよ。

とにかく浮かばなきゃ。

私は、浮かんで見た。

えっ・・・・・・?

段々沈んで行った・・・・・・

私は、足をバタバタさせた。

溺れるよ・・・・・・

ヤバイ・・・・・・息するの忘れてた。

意識が遠く・・・・・・

「由梨―」

かすかに聞こえる声。

何か温かい感触が唇に触れてるような感覚がした。

あれは、何?

「由梨、よかった」

私は、目を覚ました。

私は、ちょっとボケてた。

「あれ? 私・・・・・・」

「由梨、溺れてたんだよ。それで俺が助けた。ごめんな・・・・・・俺、てっきり背泳ぎ出来ると思ってたから・・・・・・でも、苦手だったんだな。じゃあ、休憩して泳ぐのやめよっか」

お兄ちゃんが言った。

やっぱりお兄ちゃんが助けてくれたんだ。

お兄ちゃんは、何も悪くないのに・・・・・・

私が言わなかったから・・・・・・

「お兄ちゃん、助けてくれてありがとうっ」

私は、お兄ちゃんにお礼を言った。

「ああ。じゃあ、ジュース買ってくるからそこで待っててな」

「うん」

私は、座って待ってた。

あれ、お兄ちゃん遅いな・・・・・・

もう15分は、経ってるはず・・・・・・

何かあったのかな?

それとも混んでるだけなのかな?

きっと混んでるんだよね?

もう少し待ってよ。

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